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🌸 作品解説 🌸
「采蓮曲(さいれんきょく)」

●作品について

「采蓮曲(さいれんきょく)」許蘭雪許作詞

許蘭雪許(ホ・ナンソロン 1563〜1589)の作。儒教道徳の社会で女性蔑視の風潮があった時代に革命的な詩を残した女性。家族からも家庭からも理解は得ず、姑からも虐待を受け、27歳で夭逝。朝鮮戦争後の世界的な男女同権思想によって、初めて彼女の作品は評価されました。「好きな人の姿を見て、蓮の実を投げたところを遠くの人に見られた恥ずかしい」。今まではない独自の世界観を歌っています。

​最初は李圭宗が作った時調(シジョ)という定型詩の形式の旋律です。次に日本は世紀末の今様の旋律で桜井真樹子が作りました。

●「采蓮曲(さいれんきょく)」

<歌詞>

時調(シジョ)の形式の歌詞

 秋淨長湖碧玉流(チュー チョン チャン ピョク オク ニウ) 

 蓮花深處繋蘭舟(ハー ファ サム チョ ケー ラン チュ)

 逢郎隔水投蓮子(ボン ラン キョッ ス トウ リャン チャ) 

 或被人知半日羞(ヨ ピー イン ジ パン イル スゥッ)

 

今様の形式の歌詞

 秋闌(た)けて ひろき淡海(あふみ)は 碧玉(へきぎょく)と 浄(きよ)くひかりて 蓮しげり

 木蘭の 舟つなぐれば 思ふ人 水を隔(へだ)ちて 見留めたり

 蓮の実を 投ぐり遠(とほ)くの 人に知れ 恥じて過ごせり その半日(はんじつ)を

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